オシロスコープの波形をUSBTMCで取得する

環境

• オシロスコープ: Tektronix TDS2012B
• MacBook Pro 2020

概要

基本的には dat:sou ch1 して dat:enc ribinary して curve? すれば、ch1のバイナリが降ってくる。データ構造は #42500 で始まり、その後はデータ長分(2500個?)バイナリが続く。

このバイナリ構造が厄介。

curve? の戻り値

curve? は基本的に画面座標系の値を返す(positionダイヤルに依存する)ため、プローブが測定した絶対値を求めるにはちょっとした計算が必要になる。

Digital Oscilloscope Series Programmer Manual によれば、時間軸 $X_n$ および電圧 $Y_n$ は $n$ 番目のデータ $y_n$ を用いて以下の式により算出できる:

$$ \begin{aligned} X_n & = X_0 + X_{inc} \cdot n \\ Y_n & = Y_0 + Y_{mul} (y_n - Y_{off}) \end{aligned} $$

定数 $X_0$ , $X_{inc}$ , $Y_0$ , $Y_{mul}$ , $Y_{off}$ は、波形情報を取得する wfmpre? から取得できる。 wfmp:xze?;xin?;yze?;ymu?;yof? でまとめてもってくることも可能。

これを代入して計算すればいい感じの時間軸と縦軸を算出できる。なお、時間軸は水平トリガをゼロとして左右に正負の値を取る点に注意。

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