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インストール方法
OBS Studio (旧MultiPlatform) にニコ生用プラグイン (obs-rtmp-nicolive) をインストール方法を解説します。
【注意】Windows 専用の OBS Classic と OBS Studio は別のソフトウェアです。Windows 専用の OBS Classic にこのプラグインをインストールすることはできません。Windows をお使いの方も OBS Studio を使用して下さい。
インストール方法は大きく分けて三つあります。環境と自分のレベルにあわせて選択して下さい。
- バイナリを使う方法 (初級者向け)
- OBS Studio と一緒にコンパイルする方法 (中級者向け)
- 単独でコンパイルする方法 (上級者向け)
OBS Studio は配付されているバイナリを使用して、プラグインのみインストールする方法です。
Windows 10 64bit 以外ではテストしていません。Windows の他のバージョンで不具合が出る場合は Issues へ報告して下さい。
v2.1.0以降プラグイン動作には Microsoft Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ Update 3 が必要です。
必要に応じて32bit版(vc_redist.x86.exe)および64bit版(vc_redist.x64.exe)をインストールしてください。
インストールを行っていない場合「配信種別」に「ニコニコ生放送」が表示されません。
https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive/releases から obs-rtmp-nicolive_*-win.7z
をダウンロードし、任意のフォルダに展開して下さい。*.7z
が展開できない人は 7-Zip を http://sevenzip.sourceforge.jp からダウンロードしてインストールして下さい。
展開したフォルダ上の README.txt
にインストール方法が記載されていますので、お読み下さい。
macOS 10.12 以外ではテストしていません。Mac OS X の他のバージョンで不具合が出る場合は Issues へ報告して下さい。
https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive/releases から obs-rtmp-nicolive_*-osx.dmg
をダウンロードし、ディスクイメージをマウントして下さい。
マウントしたディスクイメージ上の README.txt
にインストール方法が記載されていますので、お読み下さい。
Ubuntu Linux 14.04 32bit/64bit 以外ではテストしていません。Ubuntu Linux の他のバージョンで不具合が出る場合は Issues へ報告して下さい。
始めに https://github.com/jp9000/obs-studio/releases の INSTALL
に記載された方法に基づいて、OBS Studio をインストールします。必要なコマンドは下記になります。
sudo add-apt-repository ppa:kirillshkrogalev/ffmpeg-next
sudo apt-get update && sudo apt-get install ffmpeg
sudo add-apt-repository ppa:obsproject/obs-studio
sudo apt-get update && sudo apt-get install obs-studio
https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive/releases から 64bit を使用している場合は obs-rtmp-nicolive_*-ubuntu_amd64.deb
を、32bit を使用している場合は obs-rtmp-nicolive_*-ubuntu_i386.deb
をダウンロードします。下記コマンドでダウンロードした deb ファイルをインストールします。
sudo dpkg -i obs-rtmp-nicolive_*-ubuntu_*.deb
AUR上に obs-studio と obs-rtmp-nicolive-git があるので、それをインストールするのが簡単です。
$ yaourt -S obs-studio obs-rtmp-nicolive-git
なお、このパッケージに関して問題が発生した場合には、まずAUR上で問題を報告してください。 obs-rtmp-nicolive の問題ではなくパッケージ特有の問題である可能性があります。
OBS Studio と一緒にコンパイルします。OBS Studio のバイナリには、ライセンスの関係で FDK-AAC が含まれていません。FDK-AAC を使いたい人はこの方法を使用して下さい。OBS Studio のコンパイルにはある程度の知識、技術力、英語力が必要です。自分のレベルにあわせて、無理なようであれば他の方法を選択して下さい。
なお、インストール方法に OS 毎の違いはありません。
始めに、OBS Studio のみを正常にコンパイルできる必要があります。OBS Studio のソースファイルは下記から入手できます。
https://github.com/jp9000/obs-studio
上記の URL にある「INSTALL」を熟読して、各 OS の手順に従ってコンパイル及びインストールできるようになって下さい。
OBS Studio の ソースを git clone
している場合とソースのアーカイブを展開した場合では操作が異なります。
*以下は、git の使い方がわかっている人向けです。*ソースのトップで下記コマンドを入力します。
git submodule add https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive.git plugins/rtmp-nicolive
続けて ${ソースのトップ}/plugins/CMakeLists.txt
の最後に下記行を追加します。
add_subdirectory(rtmp-nicolive)
git を使用すれば git branch
等を使用して、ブランチを分けて管理することができます。また、master でコンパイルエラー等の不具合が出る場合は、git checkout ${タグ名}
で特定のバージョンに調整してください。
https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive/releases からソースアーカイブをダウンロードして展開し、${ソースのトップ}/plugins/rtmp-nicolive
という名前で置きます。
続けて ${ソースのトップ}/plugins/CMakeLists.txt
の最後に下記行を追加します。
add_subdirectory(rtmp-nicolive)
OBS Studio をコンパイルとインストールしたときと同じように、コンパイルとインストールするだけです。ただし、cmake
のキャッシュでうまく動作しなくなる場合がありますので、ビルドディレクトリは一旦削除してから、再作成、cmake
実行をお願いします。
以上で完了です。OBS Studio をコンパイルできれば、一番簡単な方法です。
OBS Studio は配付されているバイナリを使用して、プラグインのみコンパイルしてインストールする方法です。単独でコンパイルにはそこそこの知識、技術力、英語力が必要です。自分のレベルにあわせて、無理なようであれば他の方法を選択して下さい。
必要な物を用意します。なお、32bit 版も 64bit 環境でコンパイルします。32bit 環境での 32bit 版のみのコンパイルはサポートしていません。(作者に環境がありません)
- OBS Studio バイナリ:
https://github.com/jp9000/obs-studio/releases から
OBS-Studio-*-installer.exe
をダウンロードして、インストールします。 - OBS Studio ソース:
https://github.com/jp9000/obs-studio/releases から
Source code (zip)
をダウンロードして、任意のフォルダに展開します。バイナリと同じバージョンを使用して下さい。 - Qt: http://www.qt.io/download/ にある Community またはスナップショット版の http://download.qt.io/snapshots/qt/ からインストーラをダウンロードしてインストールします。 OBS Studio バイナリ で使用しているバージョンをインストールして下さい。コンパイラの選択ですが、32bit 用の msvc2015 と 64bit 用の msvc2015_64 をインストールします (スナップショット版インストーラの場合はバラバラになっていますので注意して下さい)。
- Visual Studio 2015: http://www.visualstudio.com/downloads/ から Community Edition をダウンロードしてインストールして下さい。Express Edition でのコンパイルは未サポートです。
- CMake: http://www.cmake.org/download/ からインストーラをダウンロードしてインストールして下さい。CMake へのパスは通しておく必要があります。
- mingw-pexport: http://www.mingw.org/download/installer で Mingw インストーラをダウンロード後に実行して、mingw32-pexport の bin を選択し、インストールして下さい。
- Curl: http://curl.haxx.se/download.html にある curl-*.zip をダウンロードして任意のファイルに展開します。
- (オプション) 7-Zip: http://sevenzip.sourceforge.jp からインストーラをダウンロードしてインストールして下さい。最後のアーカイブ作成でのみ必要です。
- (オプション) Ruby: http://rubyinstaller.org/downloads/ からインストーラをダウンロードしてインストールして下さい。Ruby へのパスは通しておく必要があります。最後のアーカイブ作成で、README.txt を生成する場合のみ必要です。
Qt は OBS Studio バイナリ に含まれる Qt のライブラリと同じバージョンにする必要があります。${バイナリのトップ}/bin/32bit/Qt5Core.dll
を右クリック、プロパティを表示し、「詳細」タブにある「製品バージョン」を確認して下さい。通常のインストーラーに含まれていない場合はスナップショットからダウンロードして下さい。
CMake はパスを通しておく必要があります。コマンドプロンプトで、cmake --version
と実行して、CMake のバージョンが表示されるか確認して下さい。
続いて、https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive/releases から Source code (zip)
をダウンロードして、任意のフォルダに展開します。展開したフォルダをエクスプローラーで開きます。
もし、OBS Studio をビルドしたことがある環境である場合は、CMake のキャッシュを削除しておく必要があります。レジストリエディタで下記レジストリを削除して下さい。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Kitware\CMake\Packages\LibObs
ビルド環境作成ツールでビルド環境を作ります。展開したソースの「tools」フォルダの「win」フォルダを開き、make_build.cmd
をダブルクリックで実行します。ツール類をインストール済みであれば環境が作られます。もし、エラーになった場合は、必要に応じてインストールまたは make_build.cmd
の修正をして下さい。make_build.cmd
が終了すると、「build」、「build32」、「build64」の三つのフォルダが開きます。
「build32」フォルダで run_cmake.cmd
を実行します。実行後、rtmp-nicolive.sln
が作成されますので、開いて下さい。Visual Studio 2013 が起動しますので、上部の「Debug」を「Release」に変更して、ソリューションをビルドして下さい。このとき、上部が「Release」及び「Win32」であることを確認しておいて下さい。ビルド後は Visual Studio 2013 を終了して下さい。
「build64」フォルダでも「build32」フォルダとまったく同じ操作をし、ビルドして下さい。ビルド時に上部が「Release」および「x64」であることを確認しておいて下さい。ビルド後は Visual Studio 2013 を終了して下さい。
「Release」フォルダに作成された dll をいれるだけですが、便利なまとめるツールがあります。「build」フォルダで make_package.cmd
を実行して下さい。
作成された「obs-rtmp-nicolive_*-win」フォルダの README.txt
にインストール方法が記載されてます。なお、Ruby が無い場合は REDAME.txt
は作成されませんのでご注意下さい。また、7-Zip がインストールされている場合は、7z アーカイブも同時に作成されます。
【注意】2.2以上での方法です。
必要な物を用意します。
- OBS Studio バイナリ:
https://github.com/jp9000/obs-studio/releases から
obs-*-installer.dmg
をダウンロードして、インストールします。 - OBS Studio ソース:
https://github.com/jp9000/obs-studio/releases から
Source code (tar.gz)
をダウンロードして、任意のフォルダに展開します。バイナリと同じバージョンを使用して下さい。 - Xcode / Command Line Tools App Store から Xcode をインストールして下さい。インストール後、Xcode 上で Command Line Tools をインストールして下さい。
- CMake:
HomeBrew でインストールします。
brew install cmake
続いて、https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive/releases から Source code (tar.gz)
をダウンロードして、任意のディレクトリに展開します。
もし、OBS Studio をビルドしたことがある環境である場合は、CMake のキャッシュを削除しておく必要があります。下記フォルダを削除して下さい。
~/.cmake/packages/LibObs/
ターミナルで、展開したソースのディレクトリに移動します。環境に合わせて下記コマンドを実行します。展開した OBS Studio のソースディレクトリへのパスは絶対パスである必要があります。
mkdir build
cd build
cmake \
-DCMAKE_BUILD_TYPE=Release \
-DOBS_SRC=~/src/obs-studio-18.0.1 \
..
make
OBS_SRC
の値は OBS Studio のソースを展開したディレクトリにあわせて変更して下さい。もし、バイナリをデフォルト以外の場所にインストールした場合は OBS_APP
も設定して下さい。make
のビルドに成功すれば rtmp-nicolive.so
が作成されます。
このまま rtmp-niclovie.so
をインストールすることもできますが、依存パスが含まれているため、環境依存になります。パッケージをまとめるためのツールを用意しています。下記コマンドを実行して下さい。
../tools/osx/make_package.sh
作成された「obs-rtmp-nicolive_*-osx」フォルダの README.txt
にインストール方法が記載されてます。配付用の dmg アーカイブも同時に作成されます。
32bit/64bit 共通です。
※ 2.2対応
必要な物を用意します。
始めに OBS Studio をインストールします。ffmpeg も含めて、通常のレポジトリにではなく、追加のレポジトリからインストールします。レポジトリ追加には software-properties-common パッケージになる add-apt-repository
が必要です。
14.04では以下を実行してください。
sudo apt-get install software-properties-common
sudo add-apt-repository ppa:kirillshkrogalev/ffmpeg-next
sudo add-apt-repository ppa:obsproject/obs-studio
sudo apt-get update
sudo apt-get install ffmpeg obs-studio
sudo apt-get install libcurl3-dev
16.04以降
sudo add-apt-repository ppa:obsproject/obs-studio
sudo apt-get update
sudo apt-get install obs-studio
sudo apt-get install libcurl3-dev
libcurl3でいいはず。
ビルドツールをインストールします。
sudo apt-get install build-essential cmake checkinstall
続いて、https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive/releases から Source code (tar.gz)
をダウンロードして、任意のディレクトリに展開します。
ターミナルで、展開したソースのディレクトリに移動します。下記コマンドを実行します。
wget https://github.com/jp9000/obs-studio/raw/master/cmake/Modules/FindLibcurl.cmake -P tools/cmake/
mkdir build
cd build
cmake \
-DCMAKE_BUILD_TYPE=Release \
..
make
checkinstall を使って、パッケージを作成します。パッケージ作成ツールを用意していますので、下記コマンドを実行します。
sudo ../tools/ubuntu/make_package.sh
obs-rtmp-nicolive_*-ubuntu_*.deb
が作成されます。deb パッケージとしてインストール可能です。なお、checkinstallでは、同時にバイナリがインストールされますので、ご注意下さい。